単身引越しを安く済ませたい人にとって、引越しの「時期」選びは最重要ポイントです。同じ荷物量・同じ距離でも、選ぶ月・曜日・時間帯次第で料金は2倍以上の差が生まれます。
筆者は、社会人になってから単身引越しを4回経験しました。最初の引越し(3月下旬・土曜日・午前便)は単身パックで7万8千円かかったのに対し、4回目(11月の火曜日・フリー便)はほぼ同じ荷物量で2万9千円でした。たった4年で約5万円の差です。
なぜ同じ荷物量で5万円もの差が出るのか。答えは「業者の繁忙期と閑散期を理解しているか」だけです。本記事では、単身引越しが安い時期を「月・曜日・時間帯」の3軸で早見表にまとめ、最大限安くする具体的な動き方を解説します。
読み終えるころには、自分の引越し候補日が「安い側」か「高い側」かを即判定でき、相場より2〜4万円安くする手順が頭に入っている状態になります。
この記事の結論
結論を先に言うと、安い時期は5〜6月/9〜11月/12月上旬の火曜〜木曜・午後フリー便です。
この3軸を揃え、一括見積もりで複数業者を競合させれば、初めての単身引越しでも相場より2〜4万円下げられます。
「引越しっていつが安いの?月や曜日でそんなに変わるの?」
変わります。同じ荷物量でも料金が2倍以上違うことは普通にあります。3軸で「安い側」に揃えれば誰でも下げられますよ。
📋 単身引越しが安い時期【月・曜日・時間帯の早見表】
単身引越しが安くなる時期は「月」「曜日」「時間帯」の3つを掛け合わせて判断します。3軸まとめた早見表は次のとおりです。
| 軸 | 安い 🟢 | 普通 🟡 | 高い 🔴 |
|---|
| 月 | 5月/6月/11月/12月上旬 | 7月/8月/9月/10月/1月 | 2月/3月/4月上旬 |
| 曜日 | 火曜・水曜・木曜 | 月曜・金曜 | 土曜・日曜・祝日 |
| 時間帯 | フリー便/16時以降 | 午後便(13時〜) | 午前便(8時〜12時) |
| 月内タイミング | 上旬(1〜10日) | 中旬(11〜20日) | 下旬(21〜末日) |
この早見表は、引越し侍・SUUMO引越し・わたしの引越などの大手比較サイトが公開している実データに、筆者の見積もり交渉時のヒアリング結果を照らし合わせて作成しました。
特に重要なのは「3軸すべてを安い側に寄せる」ことです。たとえば月だけ安くても、土曜の午前便を選ぶと相場とほぼ変わりません。逆に「6月の水曜・フリー便」のように3軸とも安い側に揃えると、繁忙期比で最大60〜70%オフになるケースもあります。
💡 3軸を揃えるだけで料金は半額以下になる
「月・曜日・時間帯」のうち1つだけ安い側を選んでも効果は限定的です。3軸すべてを安い側に揃えると、繁忙期との差は5万円超になることもあります。
- 1軸だけ安い側 → 約10%オフ
- 2軸を安い側 → 約25%オフ
- 3軸すべて安い側 → 最大60〜70%オフ
📊 【月別】単身引越しが安い月ランキングTOP3
単身引越しを月単位で見たとき、料金が下がる順にTOP3を発表します。
1位:11月(通常期よりさらに10〜15%安い)
11月は、秋の引越しシーズン(9〜10月の転勤)と春の繁忙期(2〜4月)のちょうど狭間にあたり、業者の予約が最も空きやすい月です。
筆者の4回目の引越しもこの11月でした。単身パックの見積もりを3社取ったところ、平均より1万2千円安い金額を最初から提示されました。
💡 11月の3大メリット
11月を狙うメリットは次の3つです。
- 引越し業者の稼働率が下がるため、値引き交渉に応じてもらいやすい
- 天候が安定しており、荷物の梱包・運搬トラブルが少ない
- 賃貸物件の値下げ交渉と組み合わせやすい(オーナーも空室を埋めたい時期)
2位:5月/6月(GW明け〜梅雨入り前が狙い目)
5月のGW明けから梅雨入り前までも、引越し業界の閑散期です。
5月は新生活シーズン(3〜4月)が完全に落ち着き、業者のトラックが余り始めるタイミングです。6月は梅雨で需要が落ちる分、料金がさらに下がる傾向にあります。
ただし、6月後半は梅雨の長雨で荷物が濡れるリスクがあるため、養生(ようじょう=家具を保護するシート)オプションの確認は必須です。
3位:12月上旬(年末年始前のラストチャンス)
12月の上旬(1〜10日)は、年末の慌ただしさが始まる前で、まだ業者に余裕がある時期です。
年末調整・大掃除・帰省準備で世間が動き出す前に引越しを済ませる人は少なく、結果として料金が下がります。
具体的には12月15日を過ぎると業者の予約は一気に埋まり始め、年内最終週は通常期の1.2倍ほどに跳ね上がります。12月引越しを考えている人は、1〜10日に絞って候補日を組み立ててください。
⚠️ 高額月ワースト3:3月>4月上旬>2月
逆に、絶対に避けたい高額月は次の3つです。
- 3月:年間最高値。通常期の1.5〜2倍。3月下旬は2.5倍になる週もあります
- 4月上旬:新社会人・新学生の駆け込み需要で3月並みに高騰
- 2月:3月の繁忙期前に動く層で需要が一気に立ち上がる
3月下旬の土曜・午前便は、単身パックでも10万円を超えるケースが珍しくありません。
筆者は1回目の引越しを3月下旬にやって7万8千円払いましたが、今振り返ると「2週間ずらして4月中旬以降にすれば3万円台で済んだ」と本気で後悔しています。
「3月しか引越せない場合は、もう諦めるしかないですか?」
諦めなくて大丈夫です。3月でも「平日・午後・フリー便・単身パック」の組み合わせで2〜3万円は下げられます。後半の手順で詳しく解説しますね。
🗓️ 【曜日別】単身引越しが安い曜日と理由
曜日別では、火曜・水曜・木曜が圧倒的に安いです。
平日(火〜木)が安い理由
引越し業者の依頼は、土日に集中します。理由はシンプルで、会社員が休みを取りやすいからです。
業者側は土日にトラックと作業員のキャパシティが埋まるため、土日料金を高めに設定し、平日は割引で需要を呼び込みます。
引越し侍のデータでは、平日(火〜木)の単身引越し平均料金は、土曜より約7%安く、日曜と比較すると約10%安いと公表されています。単身引越しの相場5万円で計算すると、約3,500〜5,000円の差です。
月曜・金曜が「中間」になる理由
月曜は土日に動けなかった層が流れ込み、金曜は週末準備として動く層がいるため、火〜木より少し高めです。
ただ土日と比べれば確実に安いので、「平日休みが取れない」という人は金曜の午後便を狙いましょう。
土日・祝日を避ける具体策
「平日に休みを取れない」という人のために、土日を避ける現実的な対策を3つ紹介します。
- 有休を半日だけ取得:午前中だけ仕事して午後フリー便を使う
- 金曜の夜便を使う:18時以降に作業開始するプランがある業者あり
- 会社の引越し特別休暇制度を確認:意外と就業規則に書いてある
💡 平日NGなら「金曜の午後便」が次善策
火〜木が動けない人は、迷わず金曜の午後便を選んでください。土曜より約5%安く、午後便を選ぶことでフリー便より時間が読めるバランス型です。
⏰ 【時間帯別】単身引越しが安い時間帯
時間帯では、フリー便(時間指定なし)が最も安く、次に16時以降の便が安くなります。
フリー便(時間お任せ便)が最安の理由
フリー便とは、引越し業者が当日のスケジュールを組みやすい時間に作業に来てくれるプランです。
業者は午前便のお客さんが終わった後、効率よく次の現場に回せるため、コストが下がります。その分、料金が午前便より20〜30%安く設定されます。
⚠️ フリー便のデメリット3つ
フリー便には次のデメリットがあるため、許容できるかを必ず確認してください。
- 作業開始時間が当日の朝に決まる(前日夜の連絡)
- 場合によっては夕方以降スタートになる
- 旧居・新居の鍵の受け渡しタイミング調整が必要
午前便が高い理由
午前便(8時〜12時開始)は、引越しの一番人気の時間帯です。
理由は「午前中に作業を終わらせて、午後から新居の片付け・買い物に時間を使いたい」という心理が働くからです。
そのため業者も午前便を強気の料金設定にしており、フリー便より5,000〜1万円高くなる傾向があります。
早朝便・夜間便という選択肢
一部の業者(日通・サカイ・アート等)では、早朝便(6〜7時開始)や夜間便(18時以降開始)も用意されています。
これらは「フリー便より時間指定したいけど、午前便は予算オーバー」という人向けです。料金は午前便の80%程度に設定されることが多く、隠れた狙い目です。
夜間便は新居エリアの管理規約で搬入時間が制限されるマンションがあるため、申し込み前に管理会社へ確認してください。早朝便は近隣への配慮で台車の音量に気を配るとトラブルを避けられます。
「安い時期は分かりました。ここからさらに安くする方法はありますか?」
あります。一括見積もりで複数業者を競合させると、さらに2〜3万円下がります。4ステップで解説しますね。
🎯 安い時期+一括見積もりで更に2〜3万円下げる手順
安い時期を選ぶだけでも料金は下がりますが、一括見積もりサイトで複数業者を競合させることで、追加で2〜3万円下げられます。
Step1:安い時期の候補日を3日決める
まず引越し可能な日を、安い時期の中から3日リストアップします。
例:6月10日(水)/6月17日(水)/6月24日(水)の3日。
「1日しか動けません」と業者に伝えると、価格交渉力が一気に落ちます。3日候補を伝えることで、業者は「この日が一番空いてます」と値引きを提示しやすくなります。
Step2:一括見積もりサイトで3〜4社に依頼
一括見積もりサイトを使えば、1回の入力で複数業者から見積もりを取れます。代表的なサイトは引越し侍・SUUMO引越し・LIFULL引越し・引越し価格ガイドです。
筆者は引越し侍を毎回使っています。理由は提携業者数が業界最多クラス(300社以上)で、地場の小さい業者も比較対象に入るからです。地場業者は大手より2〜3万円安いケースが多々あります。
Step3:最安値を基準に2位業者へ値引き交渉
3〜4社から見積もりが届いたら、最安値を握って2位業者に「もう少し下がりますか?」と聞きます。
引越し業界は値引き交渉が標準化されており、競合の見積もり提示で5,000〜1万円下がるのが普通です。
⚠️ 嘘の金額提示は絶対NG
値引き交渉の際、嘘の金額を伝えるのは絶対NGです。業者間で情報共有されている可能性があり、信用を失うと作業品質に影響します。実際に届いた見積書をベースに、正直に交渉してください。
Step4:オプション削減でさらに値引き
見積もり段階で外せるオプションは外しましょう。具体的には次の3つがよく削減対象になります。
- エアコン取り外し・取付:街の電気屋に頑むと相場8,000円〜(業者依頼は1.5〜2倍)
- ダンボール無料サービス:実はドラッグストアやスーパーで無料で貟える
- 荷造り代行:1〜2万円かかるので自力で対応
💡 4ステップで合計2〜3万円ダウン
Step1~4を順番に実行すれば、安い時期の料金からさらに2〜3万円安くなります。所要時間は申し込みから見積もり受領まで実質1〜2日です。
📦 単身パック vs 単身プランどっちが安い?時期との関係
単身引越しには「単身パック(コンテナ型)」と「単身プラン(トラックチャーター型)」の2種類があります。
荷物量で判断する基本ルール
| 荷物量の目安 | おすすめプラン | 料金目安 |
|---|
| 段ボール10〜15個+小型家電のみ | 単身パック | 2〜4万円 |
| 冷蔵庫・洗濯機・ベッドあり | 単身プラン | 4〜8万円 |
| 長距離(500km以上) | 単身パック不可業者あり・要事前確認 | 業者ごとに変動 |
詳しい違いは 【最新版】単身パックとは?通常引越しとの違いを徹底解説! でも解説しているので、迷ったら先に読んでください。
時期との掛け合わせ最適解
繁忙期(2〜4月)にどうしても引越す場合、単身パック一択にしてください。
理由は、単身プランは繁忙期にトラックと作業員が押さえられず、最悪「引越し難民」になるからです。単身パックはコンテナ便で運ぶため、繁忙期でも比較的予約が取りやすい仕組みになっています。
逆に閑散期(5〜6月/11月)なら、単身プランでも料金が大幅に下がるため、荷物量が多めなら単身プランも検討余地ありです。
📋 時期×プランの最適解まとめ
- 繁忙期(2〜4月):荷物量に関係なく単身パック
- 通常期(7〜10月/1月):荷物量で判断
- 閑散期(5〜6月/11月/12月上旬):荷物多めなら単身プランも◎
「単身パックと単身プラン、繁忙期はどっちが安全ですか?」
繁忙期は単身パック一択です。コンテナ枠のほうがトラックチャーターより取りやすく、料金も読みやすいです。閑散期は荷物量で選び分けて大丈夫ですよ。
❓ 単身引越しの安い時期に関するよくある質問
Q1. 同じ月でも上旬・中旬・下旬で料金は変わる?
はい、上旬が一番安いです。
賃貸物件の退去日は月末に集中するため、月末→翽月初の数日は需要が高まります。上旬(1〜10日)はその波を避けられるため、月内では最も安い期間です。
Q2. 大安・仏滅で料金は変わる?
業者の料金体系では大安・仏滅は同額です。
ただし、利用者の心理として「大安に引越したい」という需要があるため、大安の土日は混雑して値引き交渉しにくい傾向があります。逆に仏滅の平日は穴場で、業者によっては仏滅割引(5%オフ等)を出すケースもあります。
Q3. 雨の日は料金が下がる?
事前に雨予報の日を狙って下げるのは難しいです。
ただし、当日急に雨になっても料金が上乗せされることはありません。雨対策の養生は業者の標準サービスに含まれているので、雨の日でも安心して依頼できます。
Q4. 引越し予定日まで時間がない場合の安く済ます方法は?
3週間以上前の予約が値引きの基本ですが、直前でも諦めないでください。
業者の「空きトラック・空き作業員」を埋めるための直前割引が存在します。一括見積もりで「最短希望日」を伝えると、空き枠を抱えた業者から逆オファーが来ることがあります。
Q5. 安い時期にこだわって退去日を遅らせると、家賃が二重になる?
ここはトータルで判断してください。
例えば「3月引越し7万円」と「5月引越し3万円+家賃1ヶ月分7万円二重払い=10万円」を比較すると、3月引越しのほうが安くなります。退去日の縛りがゆるい人だけが「時期ずらし作戦」を使えると考えてください。
Q6. 単身パックの一括見積もりはいつから取れる?
引越し希望日の2ヶ月前から見積もり依頼が可能です。
ただし、業者の正式な料金が確定するのは1ヶ月前からです。2ヶ月前に取った見積もりは概算ベースなので、最終決定は1ヶ月前に再見積もりを取って比較してください。
Q7. 一括見積もりサイトに登録すると電話が鳴り止まないって本当?
事実です。特に大手3社(引越し侍・SUUMO引越し・LIFULL引越し)は提携業者数が多く、申し込み直後に5〜10件の電話が一気に鳴ります。
対策として、申し込みフォームの備考欄に「メール連絡希望/電話は19時以降」と明記すると、電話の集中を半分以下に抑えられます。
📋 退去日が固定の人は「時期ずらし」より「曜日・時間帯ずらし」
家賃二重払いリスクがある人は、月をずらすのではなく「同月内で平日・午後フリー便」に寄せるだけでも2万円前後下がります。退去日固定派はこちらを優先してください。
🔥 まとめ:安い時期×一括見積もりで単身引越しは確実に安くなる
ここまで解説した、単身引越しを安くする時期選びを最後にまとめます。
本記事のまとめ
- 月:1位11月/2位5〜6月/3位12月上旬。2〜4月は絶対避ける
- 曜日:火・水・木が安く、土日より約7〜10%下がる
- 時間帯:フリー便が最安。次に16時以降。午前便は割高
- 月内タイミング:上旬(1〜10日)が安く、月末は高い
- 仕上げ:一括見積もり+2位業者への値引き交渉で追加2〜3万円ダウン
3軸とも安い側に揃え、さらに一括見積もりで複数業者を競合させれば、初めての単身引越しでも相場より2〜4万円安くできます。
筆者は、この方法で4回目の引越しを「単身パック相場の半額以下」で済ませました。引越しは年間で何度も発生するイベントではないからこそ、たった1日のリサーチで数万円が変わる差は本当に大きいです。
まずは引越し可能日を3日リストアップして、一括見積もりサイトで複数業者を比較するところから始めてください。1日のリサーチで数万円下げられるのは、引越しならではの醒醒味です。
まずは引越し可能日を3日リストアップして、一括見積もりサイトで複数業者を比較するところから始めてみてください。
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